蓄膿症は絶対手術するべきです。
私はどちらの鼻も蓄膿症を患っていましたが、片方だけ手術したので感想を書こうと思います。
蓄膿症の手術をした理由
特に左が中学生時代からひどくて、そもそも鼻の中の空間が普通の人の5%くらいしかないとのことで、膿が溜まっても排出できないという、かなりひどい状態でした。
30歳代後半になって、奥歯がかなり痛み出しました。
虫歯か、親知らずが悪さをしているのだと思い、歯医者に行きましたが虫歯ではないし、親知らずも存在はするが悪さはしていないとのこと。
多分、顎関節症か、副鼻腔炎でしょうとのことで浜松のサージセンターで診察してもらったところ、すぐに手術したほうがいいとのことで、たまたま1週間後くらいの手術予定がキャンセル入ったこともあり、あれよあれよと手術になりました。
手術はとてもきつかった
膿がかなりひどくなっていました。
副鼻腔には細かい骨が密集していますが、通り道を作るために全て骨を削り出す手術。
想像するだけで恐ろしい。
全身麻酔して手術はあっという間に終了。
起きた時が一番きつかった。
とにかく「目が痛い」
鼻の奥が、骨を削った影響で炎症がひどく、目の奥が痛くてしょうがない。
目の神経をやられたのではないかと本気で心配しました。
鼻の奥にガーゼを数十枚詰め込んでいるのですが、かなりの出血。
1週間ほど仕事をお休みしました。
っていうか術後の方が大変でした
毎日、鼻の穴に綿球を詰める日々が始まりました。
それから定期的に経過観察のために診察してもらうのですが、最も辛かったのが『ガーゼ交換』
血で固まったガーゼを鼻の奥からベリベリと出していく。
鼻の中からソフトボールを出すような痛み。
そしてまた新たなガーゼを鼻の中に入れていく。この繰り返し。
毎回、痛みで涙がボロボロ出て、とにかくつらかったです。
ついにガーゼ全撤去
しばらくして、鼻のガーゼを全部抜く日がきました。
まず、思ったのが「鼻の通りが良すぎて、逆に痛い」
鼻から吸う息が刺激強すぎて痛い。
そのため、必要がないのに鼻に綿球を入れて、徐々に外気に慣れていくようにしました。
術後の経過
今までは、ちょっとでも風邪をひくと完全に鼻腔がふさがってしまいましたが、
今では風邪を引いても左側は詰まりません。
「右側もやったら?」と言われますが、
あのガーゼ交換をした経験がある人はわかるでしょうけど、怖くて勇気が出ません。
片方、鼻の通じがいいので本当に快適です。
実は、学生時代にプールで「口で息を吸って、鼻で水中で息を吐け」と先生に言われてましたが、鼻で息をしたことがなかった私は意味がわかりませんでした。
普通の人は鼻で呼吸ができるんだなと初めて知りました。
鼻でピーナッツを飛ばすという芸を見たことはありましたが、自慢にしか見えませんでした。
あれから数年
1年に1回、検診に行ってますが良好な状態が続いています。
実は、蓄膿症手術は骨を削ったとしても、また膿が溜まる状態が再発する確率が結構多いのです。
原因は、
- 骨がまた再生されて塞いでしまう。
- 歯性上顎洞炎という「歯の付け根が、上顎洞という空間まで突き抜けていて膿を発生させている」状態になっている。
結構あるのが、蓄膿症の元々の原因が「歯性上顎洞炎」だった場合です。
これは突き抜けた歯を「抜歯」しなければ解決しません。
私の友人はほとんど同じ時期に蓄膿症手術をしたのですが、原因が歯性上顎洞炎だとわかり抜歯しました。
抜歯後は安定しているようです。
手術してこんなに人生変わった
こんな手術ですが、成功すると本当に快適です。
- 匂いがよくわかるようになりました。
- 花粉症の時期にも鼻詰まりしない(鼻水はダダ漏れですが)。
- 鼻うがいをすることで、簡単に奥にある鼻水や膿を簡単に排出できる。
- 集中力がかなり増す。
- スポーツしやすい。
- 鼻ピーナッツができる。
などなど
もっと早くやればよかったとも思いますが、ある意味ひどくない状態ではない場合は、手術後のガーゼ交換に耐えれないと思います。
私は痛い蓄膿症をどうしても治したいという強い気持ちがあったので耐えましたが、あまりひどくない蓄膿症だったら「こんな思いをするのなら手術しなければよかった」と絶対後悔しただろうなと。
でも、後の人生を考えたら早めに手術した方が絶対いいと思います。