どうしても私は貧乏性なので、10万円以上のお金を掛けるなら「レンズ」よりも「カメラ」を購入した方が楽しい世界が待ってるって思う人でした。
そんな素人な私が、今回初めて定価20万円のレンズを購入してしまいました。
新しい世界を求めて
- F1.2という世界
- 85mmという中望遠の世界
- 定価20万円という世界
正直、使いこなせる自信がありません。
でも、Panasonicカメラが好きになってしまったので、一度Panasonicの最高峰レンズを買ってみたくなったのです。
ボケが大好きってわけでもないし、中望遠も苦手。とにかく扱いにくそう。
でも、「大好きなメーカーが出した渾身のレンズ」って思えば新たな世界が待ってると信じています。
LEICAというブランドが醸し出す「良いモノ感」
黒い箱を見た瞬間に、頬が緩みます。
勿論、本家LEICA製ではありませんが、LEICAのお墨付きをいただいたPanasonic製のレンズです。
さて、前置きが長くなりましたが私なりのレビューを書いていこうと思います。
なにぶん「初心者の域を出ない」私です。
写り云々を語れませんので、今回も「質感レビュー」です(笑)
Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 質感レビュー
これから購入しようとする人にはお役に立てる情報はありませんが、素人の戯言と思ってお付き合いください。
①見た目はどうだい?
大きくて、太くて、硬い。
嫉妬する。
②色はどうだい?
黒いね。
③持ってみてどうだい?
重い。なんか「良いものが詰まってる」感ある。
この中にたくさんのレンズ群が詰まってると思うと愛おしい。
レンズって改めて「ガラス」だったねって思う。重いレンズ初めてだ。
LEICA 12-60mm(320g)よりもズッシリくる。でもこの重さが心地良い。
第1子を初めて抱いたことを思い出す。いや、嘘をつきました。
④回してみてどうだい?
非常に滑らか。絞りのクリック感も心地良い。
オレンジ色のフォントも素敵。
スイッチ類の節度感も良い。
レンズなのに工芸品の感ある。
⑤GX7mark2に装着してみた感想はどうだい?
バランス的には普通。悪くない。
持ちにくいことはないし、カメラに付けると意外と重さを感じない。
Panasonic G9proが欲しくなるが、この優しげな雰囲気のGX7だからこそNOCTICRONの威圧感を相殺してくれると思っている。
GX7は、ファッションで言うところの「ハズシ」アイテムかもしれない(笑)
⑥細かい部分の質感はどうだい?
安心のMade in Japanである。日本製はやはり安心感がある。
キャップは意外と質感高い。
しかし、ちょっとガンダムっぽい感じは否めない。
やっと、購入したもののずっと開封することがなかった「67mmフィルター」を使う時が来た。
FUJIFILM純正のフィルターです。(XF16mm用に購入していた。結局買えなかった)
なんつーか、このレンズにウットリしている。
これが「良いもの感」か。
10%の「高揚感」と、90%の「使いこなせないであろう不安感」と、「1/3の純情な感情」が襲う。
⑦ファインダーを覗いてみてどうだい?
苦手な中望遠だったが、思ったよりも被写体がデカく感じない。
最近、子供にウザがられてズームレンズの望遠域で撮ることが多かったからであろうか?
意外と「いつも通りの画角」に感じる。
⑧AFの効き具合はどうだい?
これは早い。迷いがほとんどない。
とても気持ちがいい。
12-60mmもサクサクしていたが、これはもっと早い。
⑨ちょっと撮ってみた感じはどうだい?
iPadでイケメン映画を見ている嫁さんの「足の裏」を撮影。
「おお!立体的」(さすがにアップできない)
ボケの質には興味ないのだが、ボケがあるからこそ立体的に見えるのだと納得。
カメラ付属の簡素なモニターで見ても綺麗に描出されている。
記念すべき1枚目くらい、もっと良いものを撮ればよかったと後悔している。
⑩フードはどうだい?
金属のヒヤっとした冷感が心地良い。
ただ、金属だとぶつけた時に「あーあ」って気分になるから、プラの方が気が楽だと思う。(ちなみにこのフード12,000円する。ぶつけれない)
そして内側の植毛加工はとても高級感ある。こんなフード初めてだ。
購入前はフードを装着するとデカく感じるかな?と思っていたが、12-60mmの長さに慣れていたので違和感ない。
ただ、フードが長いのでレンズキャップは付けにくい。
フードはネジで留めるタイプなので「ネジの傷」がつかないか懸念していたが、ネジを締めることで全体が均等に締まる構造なので心配は不要。
ただ、内部のゴム?(接着剤?)が熱で溶けるという報告を多々見る。
特に初期ロットで報告事例があるようだ。
夏場は気をつけた方が良さそう。
まとめ
なんていうか、もう満足感を通り越してカメラを卒業してもいいような気持ちになっている。
まだ嫁さんの足の裏しか撮っていないのに。
定価20万円のレンズではあるが、今回何を思ったか新品を購入してしまった。
理由は、約半額で購入できたから。(某大手カメラ屋)
本当は同じPanasonicの42.5mm F1.7を注文していたのだが、キャンセルしてこれを購入した。
私にはF1.7で十分だと思うが、この所有欲を満足させる「質感の高さ」はNOCTICRONでないと得ることができない。
多分、ズームレンズに慣れてしまった現状、これから中望遠の単焦点の苦手さを露呈していくことになるとは思う。
ただ、この苦手さを楽しむのも良いと思う。
家族旅行に行っても、7mくらい離れて撮影している自分が想像できる。
父親という存在は7mくらいの距離感がちょうどいいのかもしれない。