スパゲティミートソースは好きですか?
私は大好きですが、しばらく嫌いになった時期があります。集団面接と関係があります。
就職面接の思い出
私は、就職面接のためにあらゆる本を読破し、マナーを学び、ノウハウを頭に叩き込み万全な体制で就職活動をしました。
本命の大企業の最終面接
その甲斐もあり、大本命の企業の最終面接に残りました。
採用人員5人で、最終面接に5人残りました。
ある意味、約束された精鋭5人です。確信していました。
場所は大阪。新幹線で移動し、身だしなみもバッチリ、睡眠もしっかりとっています。
集団面接、本番
面接官3人に対して、5人の学生の集団面接です。
私は左から4番目。まぁまぁ返答を考える時間の猶予もありますし良いポジション。
「自社を選んだ理由」「自社で頑張ってみたい事」「学生時代に頑張った事」「長所と短所」など全員に聞くのではなく、一人ずつ一つの質問をする感じでした。
なかなか私に聞かないなぁと思っていた矢先、「◯◯さん」と私にふってきました。
「あなたの好きな食べ物はなんですか?」
どうしても好きな食べ物を聞きたい面接官
冷静だった。これは話を伸ばさないといけない。
本当は「冷やし中華」が好きだけど、尺の長い「スパゲティミートソース」という10文字以上の文言でいってみよう。深く話もできる。
「スパゲティミートソースです。」
11文字の尺
10分くらいの集団面接だっただろうか?私の発言したのはその11文字のみである。
私はこの食べ物の名前を言うために、遠路はるばる新幹線に乗ってきた。
しばらく「冷やし中華です」と正直に言えばよかったのだろうか?と自問自答して帰りの新幹線に乗ってました。
結果
数日後、「残念ながら」という封筒が送られてきました。
残りの文章は読んでいません。しばらくミートソースが嫌いになりました。
何個か質問した後で「この子ダメだな」と判断して、好きな食べ物を聞いてテキトーに終わらすのならわかる。
しかし、質問されたのは「好きな食べ物は?」だけ。
私の好きな食べ物がそんなに知りたいのなら電話してくればいいじゃない!
最初から落とすつもりなら面接(それも最終面接)に呼ぶなよ。
それも運賃はこちらで負担だし。
しばらくスパゲティって言えなくなった。