シブリバラ短期大学

カメラ好きの『お父さん子育て奮闘ブログ』

人生初めて「救急車」を呼びました

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父親が急に容体が悪くなり、救急車搬送されました。

その判断をするまでの様子を書こうと思います。

救急車を呼ぶのって抵抗あるよね

一応、私は医療従事者で以前は救急病院に勤務していました。

救急車自体は毎日見るもので、別に珍しいものではなかったのですが、

人生で「救急車を呼ぶ」ということはしたことがありませんでした

 

以前は、大病院では休日でも「休日・時間外診療」をするのが普通でしたが、

最近ではあまりに患者が増えたために、各地に休日・夜間専用の「急患センター」というものができたり、各診療所が交代で「当番医」として休日診療するのが一般的となり、大病院にかかりにくくなりました。

ここで、問題なのは「かなり容体の悪い」場合です。

 

急患センターでは、スタッフ数が少なかったり、検査機器があまり揃ってなかったりして、いわゆる「応急処置」的診療となります。

薬は1日分のみで、平日に改めて各専門機関へ受診してくださいというスタンスです。

 

んで、どうも父がかなり具合が悪いようなのです。お腹と背中に激痛があるらしい。

先日の採血結果では肝機能も悪くなってるようで、先日嘔吐もしています。

で、その日は日曜日でした。

 

みるみる悪くなるので、119番通報し救急車を呼びました。

子供の頃に間違えて電話して以来です…。

救急車が来ると物々しい感じがあります

我が地元は田舎なので、救急車の音がすると「なんだなんだ?」と様子を見に来る人が多いです。

特に、遠くから来た救急車のサイレン音が家の近くで止まったりすると、

「近くだ!」ということで注目を浴びます。

救急車もこの土地に慣れているためか、気を遣って家の手前でちょっとだけサイレンを鳴らしてすぐに音を止めてくれました。

この辺の配慮もあったためか、あまり注目されずに済みました。

迷いがあった理由は「便秘」

さっさと救急車を呼べばよかったのですが、実は迷いがありました。

理由は、父が極度の便秘持ちだったためです。

よく、便秘のために腹痛をきたします。

便秘で救急車を呼ぶのはどうなの?という後ろめたさがありました。

 

でも、今回あまりに様子がおかしかったのと、先日の採血結果の肝機能の悪さが気になりました。

結局、総胆管結石で緊急処置

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病院でCTを撮影したところ、

胆嚢に出来た石が、胆管を通って、胆管と膵管の合流部である「総胆管」というところにまできて留まっていました。

胆汁が流れなくなり、胆管も肥厚していました。

日曜でしたが、緊急でERCPを施行していただき、とりあえず応急処置でチューブをかまして胆汁の流れを確保していただくことができました。

とりあえず1週間以上の入院となりました。

救急車のタクシー的な使い方が問題になっています

医療現場で働いていて思うのが、タクシー代がないという理由で救急車を呼ぶ人がとても多いことです。

救急車というものは、「本当に緊急を要する人が呼ぶべきもの」という認識が強すぎて、今回なかなか救急車を呼ぶことができませんでした。

しかし、今回救急対応をしてくれたおかげで、ひどくならずに済んで本当に良かったと思っています。

本当に病状が悪かったら「救急車」を呼んでもいいのでは?と思います

今回思ったのは、「かなり病状が悪い場合は救急車を呼ぶ方がいい」ということでした。

なぜなら、病院は入院できる病床数に限度があるからです。

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今回も救急隊員が各病院にホットコールをするも、なかなかベッドが空いている病院が見つからずに、受け入れをしてくれる病院が見つかるまでに15分くらい掛かりました。

緊急を要して病院に行くも、ベッドに空きがなくて、他院に紹介ということは多々あります。(娘が肺炎を患った時がそうでした)

その間に病状が悪化することもあります。

 

恥ずかしながら、医療従事者でありながら「判断」の難しさを痛感しました。

日々家族の状態を見るように努め、家族の容体が悪い時に「あまりにいつもと様子が違う」という判断ができるようにしておかなければいけないと思いました。