ついにあいつが現れる。
そう、タミヤ ビッグウィッグだ!
タミヤビッグウィッグについて
まぁ、昭和40年代男でしたら知らない人はいないと思う。
が、印象がとても薄い『孤高の天才』
当時、出るのが遅すぎた
ラジコンが最も流行ったのはバギーブーム時代。
それもタミヤ ホットショットが1985年に登場した時までがピークと言っても過言でないと思う。
- グラスホッパー
- ホーネット
- ホットショット
この3つの車種で社会の階層を現すことができた。
大人の自動車でいうならば、
- カローラ
- コロナ
- コロナMark2(その後「マーク2」という名前だけになった)
のどれを乗っているかで、お父さんの所得や役職がわかるかのように、
所有するラジコン車種で、子供達の各家庭の小遣い事情がわかった。
その後、満を持して登場したのがビッグウィッグだ。1986年の登場である。
たった1年遅い登場だというのに、その頃には子供達の熱は急下降していた。
大人達のブームは熱いままだったけど、そもそも子供達はホットショットの値段以上のマシンまで興味が持てなかったのです。
お金持ちの近所の子がビッグウィッグを購入して一人で遊んでいたけど、その頃にはもうファミコンの高橋名人(1985年ごろ登場。16連射で有名)に夢中であったために興味が失せていました。
余談:高橋名人の思い出
ちょっと余談ですが、当時のコロコロコミックはビッグウィッグ登場の頃、高橋名人が大フィーバーでした。
私が小学生高学年の頃、高橋名人の妹役の女の子を募集していて、ある女の子に決まり、その子の声が聞けるというQ2(有料電話。すごく高かった)に電話してドキドキしながら声を聞いた覚えがある。
そもそも妹役という設定がよくわからない。
あと、怪力の持ち主で車を持ち上げるという噂があった。
超怪物の大男を想像していたけど、実は身長163cmである。
当時、ハドソンの高橋名人派と、バンダイの毛利名人派の2極にファンが分かれていたのだが、私は毛利名人派であった。
これも残念な事実があって、実は毛利名人はバンダイの人ではなくて、ただのハドソンのアルバイト職員だったという。
由良拓也デザイン!!!
というキャッチフレーズで登場したビッグウィッグ。
由良拓也さんはレーシングカーデザイナーの有名な方ですが、当時子供達には知る由もなく。
そもそもネットなんてなかった時代ですから、情報は月刊コロコロコミックしかないわけで。
当時見た印象としては「飛行機みたい」
今見ると、F1ちっくなデザインに見えますが、それはボンネット後ろのパーツ(エキゾートパイプ)がそう見せているだけで、それを除くと何とも形容しがたい形状をしています。
当時は、バギーといったらこれだよね的なイメージを具現化したのがホットショット。
そうそうこれこれ。これが子供が想像したバギー。
ここから、ビッグウィッグは形状が変わりすぎた。
テクニゴールド・8.4Vバッテリー専用シャシー
そうそう、シャーシなのか、シャシーなのか?
当時はシャーシが一般的だったので、ラジコンブーム時代の人はシャーシと言います。
そして、自動車評論家の人などはシャシーと言います。
でも国家資格での表記はどちらでもなく「シャシ」です。
最高級仕様のビッグウィッグ。今思うとタミヤの渾身の一作です。
でも、私が当時ビッグウィッグを見てこのパーツ最高!!って思ったのはディッシュホイールでした。あれがカッコよかった。
あれから時を経て、時代に問う
2017年3月11日に登場。
まさか、再販されるとは思わなかった。
あえて出るとしたら
- ファルコン(本命)
- スーパーセイバー
だと思っていました。
今思うと、鈍重な佇まいが逆に新鮮である。
実にカッコいい。
って、あれ?23,760円(本体価格22,000円)って当時よりも安くない??
買うか買わないか?
実は欲しい(笑)
でも、これ買うなら、カメラ買いたい。