仕事柄、腰痛の患者をたくさん見てきましたが、
40代の患者は、たいていストレスからくる腰痛です。
病名は『筋膜性疼痛』となります
それっぽい名称をつけないとカルテに入力できないので多分この病名がつきます。
ネットで調べると
- 「筋肉に過負荷がかかって痛みを発症する」
- 「長時間同じ体勢による筋肉の硬直や負担」
みたいな内容が記載されていると思います。
まぁ、思い当たる節はあると思います。
大抵は動いてない人か、動きすぎた人なので。
占い師が「あなたは気が強そうに見えるけど、実は繊細ですよね?」と言ったらたいてい当たります。
「気の強さ」と「繊細さ」、どちらも言っているのだから当たるのは当たり前。
基本的には
- 『ヘルニア』のように神経圧迫してる状態ではない人
- 『OA(変形)』ではない人
- 『骨折』ではない人
この3点が当てはまり、原因がはっきりしてない人にこの病名がつきます。
ストレスによる「血管収縮」が原因の、血流不足からきています
自律神経が原因という「ふわっとした」理由で述べられることも多いですが、
どちらかと言うと、ストレスが原因とはっきり言った方がいいと思います。
ぎっくり腰のような急性腰痛は1週間でおさまる
実はぎっくり腰のような急性腰痛は1週間でだいぶ引きます。
過負荷による炎症が原因なので安静が必要です。
なのに、1ヶ月しても腰痛が治らずに、
且つ、MRIを撮っても原因がはっきりしない場合は、たいていストレスです。
患者さんは、だいたい40代の働き盛りの方が多いです。
体を酷使していると世代というより、...わかりますよね?ストレスが多い世代です。
治す方法は『認める』こと
私も数年前に、すごく忙しい仕事中に右肩を痛めました。
全く肩が動かないし、痛みが1ヶ月しても引かない。
仕事も左手一本でやりました。
全く寝れないし、肩の腱が切れたと思いました。
理学療法士に治療されてる時に言われました。
「そろそろ認めたらどうですか?」
何のことか分からない。
「何がですか?」と聞くと
「仕事量が多すぎる。忙しすぎる。ツライ。を認めたらどうですか?」
と言われました。
理学療法士曰く、原因はストレス。
私 :「ストレスが原因じゃない!絶対、腱を痛めてる」
理学:「認めない限り治りませんよ」
それから数日、自分が「心が弱いのが原因で肩を痛めてる」と言われた気がして、
悔しくて悔しくてたまりませんでした。
でも、あまりに痛みが引かなくて、心も弱り、「自分が仕事がつらくて痛めたのかもしれない」と思うようにしたら次第に治りました。
特に『肩痛』『腰痛』『首痛』はストレス
私 :「ストレスを認めたら治りました」
理学:「90%以上の人は認めると治ります。真面目な人ほど治りが遅いです」
それから、ストレスを溜めないように仕事をしています。
先ほど述べた通り、急性疼痛とは分けて考えないといけません。
1週間経っても痛みが引かなかったらストレスと認めるようにしています。
私のように
- 「心が弱いと思われたくない」
- 「ストレスなんて感じない」
- 「男たるもの」
- 「頑張らないといけない」
- 「自分しかいない」
とか考えている人は赤信号です。
真面目もいいですが、毒は吐かないと体に不調をきたします。
特に、中間管理職のようなストレスを溜めやすい40代は気をつけましょう。
ちょうど40代が厄年の期間と重なるのは、昔からストレスが原因の不調があったのかもしれません。
私がストレスを溜めないことを推進する理由
これまでもブログの中で、ストレスを溜めないように推進してきました。
そこまで言うのは、私がストレスで長期間痛みを伴う不調をきたしてきたのが理由なのです。
真面目ってとてもいいことです。
でも、これから長い期間働かないといけませんし、
家で「腰が痛い痛い!」と言って家族に迷惑をかけていませんか?
テキトーに仕事をした方がいいとは言いません。
適当に仕事をしましょう。
心は弱く持って、出来ない事は出来ないと認めましょう。